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linux:fedoracore3:03.replacecapacitor

03.コンデンサを交換

まずは交換すべきコンデンサを調べないといけません。 そのためにはまず、問題のPCからマザーボードを取り外しましょう。 どんなコンデンサを使っているのか、よく確認する必要があります。

問題のマザーボード
問題のマザーボード

幸い、このGatewayのPCのケースはよく考えられていて、 側面のふたは簡単に開けられます。 そして、マザーボードも、SDRAMソケット横にある大きなねじを手ではずせば、 簡単に取り外せました。

改めてコンデンサをよく見てみましたが、 液漏れや破裂しているものはないようです。 ただ、電源コネクタの近くの3つの背の高いコンデンサだけは、 なんとなく頭が膨らんでいるような、、、

まずは、一つずつ基板の上に搭載されているコンデンサのスペックを、 コンデンサの被服に記載されている文字から確認していきました。 容量・耐圧・温度、は当然ですが、直径や高さも気にしておきます。 同じ大きさかそれ以下でないと、交換するときにスペース的に 取り付けられなくなってしまいます。 スペースが無いからといって、足を長くして無理やりつないでも、 性能が落ちて、コンデンサの意味がなくなってしまうので注意しましょう。

また、容量・耐圧・温度や外形が同じでも、低ESRとか低インピーダンス といった性能が悪いとだめな場合もあるようです。 PCの電源回路では高性能なものが要求されるようなので、難しいですね。

・基板に搭載されていたコンデンサ

   1000 [μF] 6.3[V]  × 7個
   4700 [μF] 6.3[V]  × 5個
   1500 [μF] 10 [V]  × 3個
    470 [μF] 16 [V]  × 4個
    560 [μF]  4 [V]  × 3個

さて、基板に搭載されているコンデンサがだいたいわかったところで、 実際にコンデンサを手配しましょう。 ってどうやって個人で入手するのかよくわかりませんでしたが、 Webで検索して探したら、いっぱい個人向けに販売している お店が見つかりました。

そして、いくつかお店のサイトを見てみましたが、結局 “パソコン用電解コンデンサー” という専門のコーナーを 用意していた三栄電波という Webショップから購入することにしました。 コンデンサの難しい性能についてよくわからないので、 「パソコン用」という言葉を信じた、といった具合です。 (だから、これと同じコンデンサを使っても、確実に直るとは限らないのであしからず。)

買ったコンデンサですが、実際には一部のコンデンサだけ 手配すればよかったのですが、どうせ送料も一律にかかるし、 今後何かに使えるかもしれないと思い、 基板に搭載されていたコンデンサ全部買っちゃいました。

・購入したコンデンサ

・KZE6.3VB 1000M × 8[個]
  日本ケミコンパソコン用小型たて形低インピーダンスKZE/KZH
・KZH10VB 4700M  × 6[個]
  日本ケミコンパソコン用小型たて形低インピーダンスKZE/KZH
・UHN1A 152M8φ  × 4[個]
  ニチコンパソコン用小型たて形低インピーダンスHN
・UHN1C 471M     × 5[個]
  ニチコンパソコン用小型たて形低インピーダンスHN
・UPW1E 561M     × 4[個]
  ニチコンパソコン電源2次側用小型たて形低インピーダンスPW
  (※ 予備として、各種1個ずつ多く購入)
  合計   4,650 円 + 送料 735 円  =  5,385 円

Web上で注文して送金。その後、到着するまで 2,3日でした。

あとは、交換するだけです。

全部のコンデンサを購入しましたが、CPU周辺の電源を作る回路に関係する コンデンサだけ交換すればいいでしょう。実際に交換したコンデンサは、 以下の (1)〜(3)のコンデンサです。

交換するコンデンサ
交換するコンデンサ

(1) 1500[μF] 10[V] 3[個] の交換

コンデンサは貫通スルーホールに足を通して半田付けされています。 コンデンサの負側はGNDなので、熱容量が大きく、かなり熱してもなかなか半田は溶けません。 高出力の半田こてを使いましたが、コンデンサを抜くのに苦労しました。

元々付いていたコンデンサ
元々付いていたコンデンサ
交換後のコンデンサ
交換後のコンデンサ

(2) 560[μF] 4[V] 2[個] の交換

新しいコンデンサを差し込むのに、前のコンデンサの半田が残っていて、 穴をふさいでいる場合があります。その半田を取ろうとしてもなかなか取れません。 結局、半田を盛って溶かしながら、少しずつ押し込んで取り付けました。

元々付いていたコンデンサ
元々付いていたコンデンサ
交換後のコンデンサ
交換後のコンデンサ

(3) 4700[μF] 6.3[V] 1[個] と 560[μF] 4[V] 1[個] の交換

基本的に、基板の裏から半田付けするので、狭いところでもそんなに難しくはありません。 ただ、作業中に基板をぶつけたりして壊さないように注意して作業しましょう。

元々付いていたコンデンサ
元々付いていたコンデンサ
交換後のコンデンサ
交換後のコンデンサ

さぁ、これで故障に関係すると思われるコンデンサの交換が終わりました。 さっそく組み上げて、電源ONしてみましょう。

無事に起動すれば、まずOKです。これで、原因不明だったハングアップも解消しました。 このPCはいまでもバリバリ使っていますが、まったく問題なく動いています。

P.S. その後、詳しい方々の情報では、(1)番だけ実施すれば良いとの事でした。嗚呼、無駄な交換をしてしまった。。

linux/fedoracore3/03.replacecapacitor.txt · 最終更新: 2023/07/08 16:17 by hohog

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